【2024年6月】基本情報技術者試験に合格したので勉強法と感想をまとめた

こむぎ
未経験からエンジニアに転職したこむぎです。

6月頭に基本情報の試験を受けてきました。

2023年4月から試験制度が変わって、通年受験から好きな時に受験できるようになりました。

受ける前は7〜8割取れそうな感触でしたが、科目Aがぎりぎり7割に届きませんでした。

新制度になってからの情報が少ないと感じたので、私の試験対策と実際に受けた感想をまとめようと思います。

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受験時の私のスペック

大学卒業後は他分野の仕事に就いていましたが、未経験からIT業界に転職しました。

IT事務とテスターを経て、今はアプリ開発の仕事を担当しています。

基本情報技術者試験を受験したときの保有資格は以下でした。

  • ITパスポート 総合780点(3年前)
  • Java Silver 89%(基本情報と同年4月)

実は新制度に変わる前に受験しておきたいと思い、2022年の秋季に滑り込みで受験していました。

結果は不合格で、午前試験が605点、午後試験450点と悲惨な点数でした。

新制度で2回目の受験となりましたが、JavaSilverの勉強をしていたおかげで科目Bで点数が取れたと思っています。

基本情報技術者試験の勉強に用いたもの

基本情報の勉強には主に以下の3つを使いました。

  • 参考書(インプット用)
  • 過去問道場(アウトプット用)
  • YouTube(すーさん)(インプット用)

使用した参考書

参考書は2022年の秋季に受験した時に購入していたので、そちらを使いました。

科目Aは新と旧でそれほど変更がないとのことだったので、旧制度の参考書でも6割は獲れるだろうと思ったからです。

私が使用したのはこちらの令和5年版でした。

かやのき先生の本は書店で手に取ったことがありますが、読みやすい内容でした。

会社の研修ではキタミ式が配られましたが、こちらも内容が優しく、イラスト多めで読みやすかったです。

ITに抵抗がある方はかやのき先生の本やキタミ式でも良いと思います。



科目Bに関しては発表されているサンプル問題を解くだけで十分だと感じたので、参考書は使用していません。

仕事で日頃Javaに触れていて、JavaSilverも取得していたので、アルゴリズムには比較的抵抗がなかったからです。

プログラミング言語を学んだことがない人はサンプル問題だけでは難しいと思うので、参考書を使うことをお勧めします。

「参考書は必要ない」と書いているサイトがちらほらありますが、プログラミング未経験者の場合は解説がしっかりしているので、参考書を読んだ方が理解が早いと思います。

使用した演習サイト

ITパスポートの時もお世話になった過去問道場の、基本情報技術者試験バージョンを使用しました。

過去問道場のサイトはこちら ▶︎ https://www.fe-siken.com

過去問に関しては数をこなす必要があるので、紙の問題集よりサイトの方が解きやすくてお勧めです。

具体的な勉強方法は次章に書きます。

科目A(旧午前試験)の勉強方法

インプット

科目Aのインプットには参考書とYoutube(すーさん)を使いました。

「参考書を軽く1周したらあとはひたすら過去問を解く」と書いているサイトがほとんどで、私もそうしていました。

ただ実際に試験を受けてみて、過去問をひたすら解くのは旧制度までの勉強方法だと思いました。

実際の試験ではもちろん過去問からも出題されましたがnほとんどが初見の問題だったからです。

過去問で8〜9割取れていたのに本番では7割に届かずだったので、参考書も2周はしておきたいと思いました。

仕事で疲れている時や、やる気がどうしても出ない時は、Youtubeを寝転びながら眺めていました。

勉強は絶対に机に向かう必要はないと思っています。

まったく触れない日が続くのも良くないので、隙間時間を見つけて毎日Youtubeの動画を1つは見るようにしていました。

アウトプット

アウトプットは基本的に過去問道場だけでいいと思います。

わたしは最新の過去問(現在だと令和5年)から過去7回分を1周、そのあとは7回分からランダムで解いていました。

過去問道場はアカウント登録(無料)ができて、以下の機能があります。

  • 試験日の設定(カウントダウンしてくれる)
  • 見返す用に問題にチェックできる(3種類に分けられる)
  • 試験回ごとの正答率や間違えた問題がわかる
  • いつ何問解いたかが記録される

他にもたくさん機能がありますが、これらを活用できれば効率的に勉強できると思います。

また、過去問を解く際は以下のことを意識しました。

テクノロジ系を重点的に解く

基本情報技術者試験の科目Aのテスト範囲は大きく分けて以下の3つです。

  • テクノロジ系(41/60問中)
  • マネジメント系(7/60問中)
  • ストラテジ系(12/60問中)

以上のとおりテクノロジ系から多くが出題されます。

マネジメント系とストラテジ系は出題範囲が狭いので、頻出問題を抑えておけば6割は必ず獲れると思います。

また「常識的に考えてこれだろう」と回答を選べることも多いです。

暗記が必要な部分も少しありますが、ここに時間をかけすぎず、過去問で7〜8割取れたらあとはテクノロジに時間をかけたいです。

テクノロジ系は暗記が多く、計算問題も多いからです。

数回解いても間違えてしまう問題でも、過去問を繰り返し解けば必ず覚えられるので、短期間で反復してみてください。

マニアックな問題は出題される可能性が低いので、頻出問題を必ず正当できるように何度も解くと良いと思います。

過去問道場のチェック機能を使って、よく出てくる問題にはチェックをしておくと良かったです。

計算問題は必ず解けるようにしておく

新制度からは通年受験ではなくCBT方式のため、過去問が発表されなくなりました。

代わりにサンプル問題というものが発表されています。

サンプル問題を見て思ったのですが、テクノロジ41問に対して計算問題が複数出題されています。

実際の試験でもサンプル問題の構成に似ていると思いました。(たまたまかもしれないですが)

計算問題は、全く同じ問題は出ないとしても解法が変わることはないので、解き方を覚えておくことをおすすめします。

わたしは計算問題が自信を持って解けたので、他に分からない問題があってもあまり不安になりませんでした。

科目B(旧午後試験)の勉強方法

科目Bに関しては、わたしは過去問道場のみでした。

旧制度の午後試験では、DBや表計算などの大問から選択方式でしたが、新制度では以下で固定になりました。

  • アルゴリズム(15/20問中)
  • セキュリティ(5/20問中)

サンプル問題がアルゴリズムとセキュリティ合わせて26問発表されているので、過去問道場でそれらを解きました。

セキュリティ問題は科目Aと範囲が被っていますし、常識的に考えれば選べる解答も多いです。

出題傾向さえわかっていれば科目Aのセキュリティをひたすら勉強するだけで良いと思います。

私はYoutubeの「基本情報技術者試験対策 すーさん」という方のセキュリティの動画を隙間時間に何度も流していました。(洗濯物をたたむ間、食器洗い中、ドライヤー中、など)

アルゴリズムはJavaに慣れている私でも少し悩む部分がありました。

擬似言語という形式で書かれていて特殊な問われ方をするので、以下を押さえておく必要がありそうです。

  • 問題のパターン
  • パターンごとの解法
  • 擬似言語の見方

問題のパターン

アルゴリズムの問題には2パターンあるようです。

  • アルゴリズムが書かれていて、結果を求めるもの
  • アルゴリズムの一部が穴抜きになっているもの

アルゴリズムを見て、全て書かれているか、もしくは穴抜きがあるかを見てパターンを見分けます。

パターンごとの解法

1つ目の結果を求める問いは、実際にデータを当てはめてアルゴリズムを解きます。

2つ目の穴抜きになっている問いは、問題文に例のデータとその実行結果が書かれていると思います。

例のデータと実行結果を元に、以下の方法で解いていきます。

1. 例のデータを当てはめてアルゴリズムを解き進めていく

2. 穴抜きまで進んだら、選択肢を1つずつ当てはめてみる

3. 問題文の実行結果になる解答を探す

科目Bの選択肢はAと違って4択ではないので、すべて当てはめていると時間が足りなくなります。

なるべく可能性が低い解答を最初に省いてから、解答候補のみ当てはめていくのが理想です。

擬似言語の見方

擬似言語というのは、JavaやPythonといったプログラミング言語を本来の記法で書くのではなく、コードの意味を日本語でわかりやすくしたものです。

例えばプログラミング言語で「if (intArray.length > 0)」のようなコードがあったとして、これを擬似言語で書くと「if (整数の配列array1の要素数 > 0) 」となります。

本来のプログラミング言語の記法を知らなくても問題を解けるようにした工夫が擬似言語です。

擬似言語は日本語だからと言って初見で理解できない可能性もあるため、サンプル問題や参考書で触れておくことをお勧めします。

基本情報技術者試験を受けた感想

CBT方式なので、試験が終了するとすぐに画面に点数が表示されます。

試験が終了して2〜3時間経過すると、IPAのマイページからも点数を確認できます。

私の結果は以下でした。

  • 科目A:695点
  • 科目B:740点

科目Aはインプット3、アウトプット7

科目Aについては、参考書を1周しかせずに過去問演習に全振りしてしまったのが良くなかったです。

旧制度は過去問をメインに解くのが王道でしたが、新制度からは参考書もしっかり読んでおいた方が安心だと思いました。

私の場合は、計算問題は自信を持って選択できたので全問正解したと思います。

過去問は自分が解いたものは疑問のままで終わらせずに全て理解していたので、こちらも自信を持って選択できました。

そして過去問にない初見の問題ですが、回答を絞ることもできず勘で選んだのでそれが7割を切った原因だと思います・・・。

科目Bはセキュリティから解くと良かった

科目Bでは、最初にセキュリティの問16〜20を解いておきました。

科目Bは20問を100分なので、単純計算で1問5分で解く必要があります。

アルゴリズムは少し悩むだけで一瞬で時間が溶けるので、先にセキュリティを解いておくことで残り時間で焦らずアルゴリズムに取り掛かれました。

学習時間を十分に取ることをお勧めします

資格は短期間で取得した方が凄いように見えるかもしれませんが、私は短期間で取得するのはあまり好みません。

1年後もその知識があるのなら良いと思いますが、付け焼き刃の知識は大体抜け落ちるからです。

点数に関しても、基準点ギリギリより9割取れている方が価値があると個人的に思います。

よほど期限を迫られている状況じゃない限り、焦らずに毎日余裕を持って勉強できると良いと思います。

「ギリギリの状態で滑り込みで受けて不合格だと受験料が勿体ない」と実体験から言えるので、ぜひ余裕のあるスケジュールで受験してください!

受験の申し込みの流れや、試験当日の流れなども他の記事でまとめたいと思います。

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当ブログは有料テーマ「THE THOR」を使用しています。以前はCocoonをカスタマイズしていましたが、デザインを追求するうちに満足できなくなり、time is money・効率重視になりました。国内最速レベルの表示速度とカスタマイズ性、アフィリエイトにも特化しているため、初心者はもちろんWordPressに詳しい人にもおすすめのテーマです。

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