ビジネス戦略における「SWOT分析」という言葉があります。
企業の状況を把握して、これからの運営に役立てるための手法です。
こちらの用語、ITパスポート試験では頻出!
ほとんど毎年関連問題が出てくるので、必ず理解しておきましょう。
この記事はこんな人におすすめします。
- 試験対策として簡単な意味を知りたい!
- SWOT分析の例も合わせて知っておきたい!
SWOT分析の意味
読み方は「スウォット分析」です。
結論からざっくりいうと、こんな感じの意味です。
SWOT分析とは、自社の経営状況を「内部と外部」から把握する手法のこと
覚えやすいように余計な説明を省くと、シンプルですよね。
要は「SWOT分析して会社の状況を考えようぜ!」というものです。
そのまま意味を訳すと
SWOT分析の「SWOT」は4つの用語の頭文字から成ります。
Sは「Strengths」、「強み」を意味します。
読みは「ストレングス」です。
Wは「Weaknesses」、Sの反対で「弱み」を意味します。
読みは「ウィークネス」です。
Oは「Opportunities」、「機会」を意味します。
読みは「オポチュニティー」です。
Tは「Threats」、「脅威」を意味します。
こちらの読みは無理やりカタカナにすると「スレット」。
※「トリート」と読みたくなりますが、トリートは「treat」だそうな( ̄∇ ̄)
IT用語としての意味
上記の4つ「強み」「弱み」「機会」「脅威」を合わせた分析ということになります。
冒頭のざっくり説明で「内部と外部」と言う表現がありましたが、ここがポイント。
この4つを内部と外部に分けると、以下になります。
- 内部要因(自社の努力でコントロール可能)・・・「強み」「弱み」
- 外部要因(自社ではコントロール不可)・・・「機会」「脅威」
自社の企業を見直す際には、これらの内部と外部要因を考える必要があるのです。
SWOT分析の内部要因とは
自分たち次第でコントロールできる内部要因には、例えば「特許の取得」などがあります。
特許とは発明に与えられる権利なので、自社の「強み」になりますよね。
SWOT分析の外部要因とは
反対にコントロール不可能な外部要因としては「人口減少による市場縮小」などがあります。
人口の減少は「脅威」です。
他にも自然災害による農作物の減少なども、農家にとっては「脅威」となるわけです。
SWOT分析の意味の覚え方
覚え方としては、それぞれの頭文字と意味を覚えるのが一番です。
SWOTとくれば「ストレングス」「ウィークネス」「オポチュニティ」「スレット」。
図解するならば、こんな感じ。
自社の経営状況を把握する分析方法。「円高」は何に当たるか?と聞かれたら、まずはコントロールできるかどうかを考えて。その後で自社にとって良い影響を及ぼすか、もしくは悪い影響を及ぼすのかを考えてみましょう。
この場合「円高」はコントロール不可能で、かつ経営に良い影響とはならないので「脅威」となります。
大まかなイメージは掴んでいただけたでしょうか。
SWOT分析の使い方
ここから先は上級編です。
ITパスポート試験であれば前章までで十分です。
基本情報技術者試験を受ける場合やより詳しく知りたい場合は、以下もご覧ください。
クロス分析で改善策を立てる
SWOT分析は、自社の経営状況を把握して終わりではありません。
良い部分と悪い部分を分析した上で、これらを改善することに意味があります。
そして改善するためには、次の4つを考えます。
- 「強み」+「機会」=強みにより機会を活かす
- 「強み」+「脅威」=強みにより脅威を遠ざける
- 「弱み」+「機会」=弱みにより機会を逃さないようにする
- 「弱み」+「脅威」=弱みと脅威を最小限にとどめる
SWOT分析で現状を維持する方法とは
今の状況を維持したいのであれば、「弱み」+「脅威」を最小限にとどめることを考えます。
ある企業の「弱み」が「社員のモチベーション維持」であれば、定期的に面談の場を儲ける、社員制度飲み直しなどがあります。
「脅威」が「競合他社の増加」であれば、他社に負けないように常に市場をリサーチする必要があります。
SWOT分析で企業をより成功させる方法とは
SWOT分析で一番に取り組みたい課題は「強み」+「機会」の部分です。
すでに成功していて、かつ「機会」によってより成長が見込める分野なので、市場の拡大や直接的な売り上げに繋がりやすいといえます。
企業の目的は「お金を儲けること」が第一ですので、しっかりと分析して「強み」と「機会」を具体的に考えることが重要です。
【SWOT分析】まとめ
SWOT分析についてまとめます。
- SWOT分析とは、自社の経営状況を「内部と外部」から把握する手法のこと
- 強み・弱み・機会・脅威の4つの視点で考える
- クロス分析により改善策を立てる
一度意味を理解してしまえば、なんてことない用語だと思います。
次回はSWOT分析のあとの改善時に用いる「PPM分析」についてまとめます┗(^∀^)┛